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2018.12.13

ストーリージェニック

ストーリージェニック

こんにちは。まりっぺです。
急に寒くなって布団から出るのが毎朝大変です・・・。

以前のブログで
「今」を配信できる世の中の興味から
フォトジェニックからストーリージェニックに
変わりつつあるのではと話した。

「日常生活からストーリーに気づく」
https://story-blog.net/2018/05/08/

ストーリージェニックについて
もう少し掘り下げて考えていこうと思う。

「ストーリージェニック」と聞くと
まず最初にInstagramのストーリーがでてくると思うが
最初に「フォトジェニック」を「写真映え」というところの、
「物語映え」として話していきたい。

では「ストーリージェニック」とはなんだろう。

ストーリージェニックとは、
見た目の価値以外になぜそれがいいのか、他の物とどう違うのか、
などの出来事や物に対する背景に価値をつけていることである。

京都の鈴虫寺を例に話していきたい。

 

正式名所「妙徳山・華厳寺」
夏の虫である鈴虫が1年中鳴いていることから「鈴虫寺」と呼ばれ
京都で「願いが叶うお寺」として数年前から人気の観光スポットになっている。

人気の理由が「鈴虫」ではなく「願いが叶うお寺」?
鈴虫が一年中鳴いているだけでも結構すごいと思うのだが、
その鈴虫を脇に追いやってしまう「願いが叶うお寺」とは何かと気になるだろう。

「願いが叶うお寺」と言われるのは、
日本で唯一ワラジを履いているお地蔵様が由来になっている。

そのワラジを履いているお地蔵様は「幸福地蔵菩薩」といわれ
参拝した方のところまで歩いて来てくださり、
願いを叶え、救い手をさしのべてくださると伝えられている。

この「鈴虫寺」から読み取れるストーリージェニックとは、
「鈴虫寺にいくと幸福地蔵菩薩がお願いごとを叶えてくださる」
という場所の価値以外に、
「ワラジを履いている唯一のお地蔵様はそのワラジを履いた足で
わざわざお願い事を叶えるために私達のところへ来てくれる」
という「なぜ」という背景(ストーリー)が伝わっているのだ。

私も実際に鈴虫寺に参拝に行ってきたが、
お堂に入ると一人一人お茶とお菓子が用意され
和尚さんの冗談を交えた説法が始まる。
最後にお地蔵様にお参りをするコツとして
自分の名前、住所、そしてお願い事は欲張らずに
身の丈に合ったお願いを1つしなさいと聞いた。
(願いがかなったら新たにお願いごとをすることができるらしい…)

「ワラジを履いたお地蔵様」のストーリーで場所や言い伝えの価値を出し
そのストーリーをより盛り上げる形の和尚さんのプロモーションだ。

 

「フォトジェニック」から「ストーリージェニック」への変化は
綺麗、おしゃれ、かっこいいという視覚的感覚の満足感から
それ以上の感覚的な価値を追い求め
見る、聞く、想像するという体験できる形から得られる満足感になっている。

SNSが広まった現代では多くの情報をすぐに手に入れる事ができる。
自分もその綺麗な景色がみたい、その経験をしたいという欲を自分次第で満たせる。
そうして結果だけを見せられても納得が出来ない私達は、
その原因や理由を求めいつの間にか、
SNSを通して見た物や出来事を調べていないだろうか?

ストーリーはその原因や理由となり、私達の欲求に答えられる手段なのだと感じる。
その中でもInstagramのストーリーは
「フォトジェニックな写真を共有したい」という欲求が
「今を共有したい」と進歩した時
今のストーリーを伝えるものとして支持されたものだと感じる。


「#BBQ」と写真での投稿


もしこの投稿がストーリーで投稿されていて
アミの上で焼かれているホタテが開く瞬間の動画だったとしたら。
(文字にしてしまうと「そりゃそうだよ」となる気もするが。)

どちらも同じ商品の紹介にもかかわらず、
得られる情報量は圧倒的に動画の方が多い

ただ文章を読むほどの時間を取らず視覚に訴えられる動画のメリットは、
写真よりもよりリアルな感覚をシェアし世代問わず共感を得ることができることである。

綺麗な写真での感動よりも動画での感覚的な疑似体験。
こんな場所でこんな経験をしてこんな感動を味わったということに
付加価値をつけストーリーとして配信する。

見た目の価値以外に物語がある「ストーリージェニック」
個人の理解度を上げ、多くの人が同じレベルでの価値観を味わうことができる。

ストーリージェニックの流行で動画の可能性を最大限に活用していくことが
今は多くのビジネスや商品、サービスの演出に活用され効果があるものだと思うが。

VRが世の中にでている今、今後更にリアルに場所や物の
疑似体験が簡単にできるようになるに違いない。

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