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2020.10.27

ジャック・オ・ランタンの物語

ジャック・オ・ランタンの物語

こんにちは。まりっぺです。

少し肌寒い季節が増えてきましたね。
この季節は、半袖短パンで布団にくるまって寝るのが好きです。笑
布団のぬくもりってなんであんなに心地いいんだろう。


さて、毎年この時期になるとなんとなく
ハロウィンについて書かせてもらっているので・・・
今年も1つハロウィンの物語をお話しようと思います。

ハロウィンといえば一番に出てくるイメージが
オレンジ色の大きなパンプキンではないでしょうか?

パンプキンで作ったジャック・オ・ランタンはお馴染みですよね。
オレンジ色のかぼちゃに、個性豊かにくり抜かれたかぼちゃの顔を見るのは
楽しみの1つでもあります。

でもそもそも、知っていますか?

なんでパンプキンなの?
なんで顔をくり抜くの?

ハロウィンには昔からたくさんの物語があり、世代を超えて言い伝えられています。
今回は、「ジャック・オ・ランタン」の物語を紹介したいと思います。

 

ジャック・オ・ランタン

昔、ジャックと言う名の鍛冶屋の男がいました。
ジャックは口は巧いが卑怯で普段の行いも悪いと有名な男でした。

ハロウィンの夜、ジャックはいつものように、酒場で酔っぱらっていました。
すると、地獄から出てきた悪魔が、日頃の行いが悪いジャックの魂を取ろうとしました。

ジャックは魂をとられまいと、十字架を使い言葉たくみに悪魔を罠にかけます。

「魂をあげるから、その前に人生最後の酒をのませてくれ。ただお金がないから酒代を貸してほしい。」

悪魔は最後の願いだからと、自身の身体をコインに変化させ、酒代を払わせようとしました。

ジャックは十字架でコインを抑えつけ、自分の財布の中に悪魔を閉じ込めてしまいました。

困った悪魔はこれから10年魂を取らないと約束し、解放してもらいました。

そして10年・・・

悪魔は再びジャックの元へ向かいます。
今度こそ魂を取ろうとする悪魔にジャックはこう言いました。

「最後にあの木になっているりんごが食べたい。木に登ってりんごをとってくれないか?」

悪魔は今度こそ最後だと、りんごを取りに登りました。

するとジャックはその隙に木の幹にもっていたナイフで十字架を刻みました。
悪魔は降りられなくなってしまい、ジャックに二度と魂を取らないと約束で木から降ろしてもらいました。

月日がたち、ジャックは老いて寿命でこの世を去りました。
ジャックの魂は生前の悪事がたたって、天国では迎えてもらえず、地獄へ向かいました。

そこに現れたのはあの時の悪魔でした。
悪魔はジャックに言いました。

「ジャック。お前の魂は二度と取らない約束した。地獄へは連れていけない。」

無理やり悪魔に約束させたことが災いし、
ジャックは天国へも、地獄へも行けず深い闇の中を漂うことになるのです。

そんなジャックを見た悪魔は哀れみ、地獄のごうかから燃える石炭を一つ取り、ジャックに灯りとして渡しました。

その灯りが消えてしまわないようにと、ジャックは道端に転がっていたカブをくり抜き、ランタンの代わりにしました。

ジャックはそのランタンを持ち今でも暗闇をさまよっているそう・・・。

 

少し教訓めいた、悲しいお話。

ちなみに、ジャック・オ・ランタン = 提灯のジャック と言う意味で、
最初はカブだったランタンも、アメリカで作られたパンプキンのランタンが普及し一般的になったようです。

それぞれの国の、それぞれの文化の中に
こういった逸話はたくさん存在します。
物語として受け継がれることで、その文化を受け継ぐ子どもたちは
自然と理解し、文化を引き継いで行っているのかもしれないなと思っています。

「物語の力」今ではそれを利用し、少しでもたくさんの人たちに
’’想い’’や’’意味’’を届けるツールとして扱われている場面が多く見られます。

そんな物語がどう伝わるのか、
ハロウィンの「ジャック・オ・ランタン」の物語を通じて、
感覚的にお伝えできればと思いお話させていただきました。

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